近畿大学東洋医学研究所の報告より
この研究で、月経前症候群(PMS)との関連性が示された腸内細菌には、抗うつの改善作用を期待できる「酪酸産生菌」や、PMSの病態生理にも関連する脳内神経伝達物質を産み出す「GABA産生菌」がある。
PMSの重い女性患者では、これらの善玉の腸内菌の減少がみられることから、腸内細菌とPMS発症は関連している可能性が示された。
プロバイオティクス(乳酸菌やビフィズス菌など微生物のこと)で、腸内細菌叢のバランスを改善することにより、宿主の健康に好影響を与えると考えられている。
プレバイオティクス(オリゴ糖類や食物繊維類など)は、善玉菌のエサとなって、善玉菌を増やす働きをもつ食品成分。
こうした「プロバイオティクス」や「プレバイオティクス」を活用することで 腸内の善玉菌をふやし PMSの改善につながることが期待される。