水溶性食物繊維と不溶性食物繊維

便秘改善にも

私たちの腸には、100兆個もの菌が棲み、『腸内フローラ』という集団を作っています。

しかしながら、我々の体に棲んでいる善玉菌は加齢とともに減少し、生後数日の赤ちゃんでは善玉菌が90%、3才では70%になりますが、大人になると20%まで減少するといわれています。

年をとっても善玉菌を育てて腸内環境を良い状態にしていくことが健康につながります。そのためには自分の善玉菌のエサになる水溶性食物繊維を摂取するのが近道です。

わかめ、キウイ、イチゴ、りんご、アボカド、ニンジン、大根など、水溶性食物繊維を含む食材は、善玉菌のエサとなり 善玉菌を増やしてくれます。


善玉菌の一つ「酪酸菌」を含む食べ物はぬか漬けぐらいです。そのため水溶性食物繊維が「酪酸菌」のエサとなるので、普段の食事からはなかなか直接摂りづらい酪酸菌を育てるために水溶性食物繊維が必要なのです。

さらに水溶性食物繊維は、糖質の吸収を穏やかにして血糖値の急上昇を防いだり、コレステロールを吸着して体外に排出する働きもあります。

不溶性食物繊維は、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にして便通を促進してくれます。

タケノコ、レンコン、さつまいも、きのこ、玄米、おからなどに多く含まれます。干し芋は身近なおやつです。


水溶性食物繊維不溶性食物繊維を摂ることで善玉菌を増やし、便秘の改善につながります。