大切な『腸内細菌』2

酪酸菌

「腸活」という言葉が最近話題になっています。健康と腸内細菌の関連性について研究が進み、その腸内細菌の中でも「酪酸菌」が重要であることがわかってきています。


腸内細菌というと善玉菌と呼ばれる乳酸菌やビフィズス菌が有名ですが、酪酸菌は腸に届いた食物繊維を発酵・分解して「酪酸」を作る細菌のことです。

酪酸は、短鎖脂肪酸(脂質を構成する脂肪酸の一部)の一種で、短鎖脂肪酸の代表的なものに酪酸のほか、酢酸やプロピオン酸があります。

酪酸を作り出せるのは酪酸菌だけで、乳酸菌やビフィズス菌には作ることができません。

酪酸菌が作り出す酪酸は腸内を弱酸性にすることで、腸内にある悪玉菌が発育することを抑制し、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が住みやすい環境に有益に働きます。

腸内が弱酸性になることによって、カルシウムやマグネシウムなど ミネラルの吸収性が良くなり、ミネラル不足を改善。酪酸は腸内フローラが健康な状態を維持する大切な存在です。