マイコプラズマ肺炎

熱が出ないこともあり「歩く肺炎」とも言われています

マイコプラズマ肺炎というのは、細菌とウイルスの中間のような性格を持ったマイコプラズマ菌が肺に感染して起こる病気です。赤ちゃんよりも、5~10才ぐらいの子どもがかかりやすく異型肺炎とも呼ばれています。

≪どうなるの?≫

熱の出ない子も多く、せきがひどく胸の音がおかしいのでレントゲンを撮ってみると肺炎だったという事がよくあります。


この場合血液検査や咽頭拭い液を使う迅速検査などでマイコプラズマ菌によるものかどうか検査します。
熱もなく元気で学校に通っていて、咳だけがひどくて外来に来る事があり、海外では歩く肺炎とも言われています。

≪どうすればいいの?≫

治療は普通の抗生剤は効果がなく、マクロライド系(クラリスロマイシンなど)の抗生物質などを使います。

治療をスタートすれば1~2週間ぐらいでせき、熱などがおさまり、レントゲンにも肺炎の影が映らなくなります。2012年ぐらいから抗生剤の効かないタイプが出てきているので、長引く場合は注意が必要です。