発達障がいとは?

「脳の働き・機能の違い」

この数年で多くの方に『発達障がい』は知られるようになりました。

自閉症、ADHD、学習障がい、アスペルガー症候群・・・

こうした「症状」をまとめて、『発達障がい』というのです。

かつては親の育て方に原因があるとされていた時代がありましたが

決して家庭環境や親のしつけが原因でおこるものではありません。

脳の働き・機能に少しの違いがあるのです。その違いによって行動や、感覚や、発達、発育に「特性」が現れるのです。

そして、その「特性」は一人一人違っていて「人とのかかわり方」が苦手であったり、「人を理解する」のが苦手であったり、様々です。

苦手なことから大きく分けると、以下の3つに分けることが出来ます。

A)学習障害(LD)→特別苦手な教科がある

ほとんどの学習に関しては遅れがありませんが、特定の教科、あるいは分野に苦手があります。

B)注意欠陥多動性障がい(ADHD)→落ち着きがなかったり、動き回ったり、忘れ物をしたり・・・

  • 不注意:忘れ物が多かったり物事に集中するのが苦手です。
  • 多動性:じっとしているのが苦手です。
  • 衝動性:気持ちを抑えることが苦手です。

C)自閉症スペクトラム→こだわりがあったり、人との関わリが苦手だったり・・・・

新しい診断基準(DSM-Ⅴ)では

1)相互的社会関係の障がい・コミュニケーションの障がい、

2)行動、興味、および活動の限定された反復的で常同的な様式(こだわり)+(知覚過敏・鈍麻)

旧来の3つの特徴は

  • 社会性の問題
  • コミュニケーション能力の問題
  • 想像力の苦手とそれから引き起こされる強いこだわり(常同行動)

『発達障がい』の『特性』は基本的に変えることは出来ませんが 対応の仕方で良い方向に改善していきます。

叱ったり、怒鳴ったり、叩いたり・・・・ 強引に変えようとすることは『虐待』となり 『二次障がい』を招いてしまいます。

大切なことは 私たちがその「特性」を充分理解し、

私たちに合わせるのではなく、

私たちが合わせていくことなのです。