たった数個のウイルスでも人に感染します
お母さん方もご存知のウイルスです。感染力が強く集団感染することも。
予防対策を心がけておきましょう!!
<どんなウイルス?>
毎年11月ぐらいから流行するノロウイルス。 感染力が非常に強く、ウイルスがついた食べ物や手などを介して口から感染し、激しいおう吐や下痢を引き起こします。
嘔吐物などが乾燥すると空気中にウイルスが舞い上がり、人の口に入り感染を起こします。
感染して発症までの潜伏期間は24~48時間です。
<どうなるの?>
主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱です。
突然の嘔気に始まることが多く、何度も何度も吐いてしまいます。
症状は1~3日続きます。
まれに、1日あたり20回以上の下痢症状を呈し、嘔気で水分も取れず脱水症になることもあります。
自覚症状がなくなってからもウイルスの排泄が続く事もあります。
<どうやって感染するの?>
一般に知られているのは
- 中腸腺(消化管の一部)にノロウイルスを持った牡蠣などの二枚貝を生で食べることで感染。
- 或はそのノロウイルスに汚染された調理器具を介して感染した食事で感染。
次に知られているのは
- ノロウイルスで汚染された患者さんの便や吐物を処理した手などを介して感染。
- 感染した人が使用したトイレの便器やタオルを介して感染。
意外と知られていないのは
- ノロウイルスに感染した人が調理した食べ物を食べ感染する。この場合重要なのは全く症状がなくても感染している調理人もいることを知っておいて下さい。
- 便や嘔吐物の処理が不十分な場合、乾燥してウイルスが空中に舞い、人の手や口につい感染。
感染者の嘔吐物や便を適切に処理することが、感染を拡大させない重要なポイントです。
- すぐに処理
- 乾燥させない!
- 必ず消毒
使い捨て手袋やマスクを着用し、塩素系漂白剤で消毒します
アルコール消毒は効果がありません。
嘔吐物などウイルスに汚染された物が乾燥するとウイルスが飛散して感染源になります。嘔吐物は乾燥する前に処理することが重要です
消毒のポイント:
ノロウイルスの消毒には、
次亜塩素酸ナトリウム(市販の塩素系漂白剤など)の使用か、
85℃で1分以上の熱処理が有効。
・次亜塩素酸ナトリウムの濃度は、汚物を拭き取ったティッシュやキッチンペーパー、拭き取った部分など、ウイルスの汚染濃度が高いものには、0.1%(市販の塩素系漂白剤であれば、50倍希釈したもの)を使用。
・衣服や器具などのつけ置き、トイレの便座やドアノブ、手すり、床等(汚染された手で触った可能性のあるもの)についての消毒は、0.02%(市販の塩素系漂白剤であれば、250倍希釈したもの)で消毒。
・嘔吐物のついた服やタオルなどは、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒か、熱湯消毒(85℃で1分以上)した後に洗濯。
便利なアイテム:スチームアイロン
ノロウイルスは85度、1分間以上の熱消毒で死にます。嘔吐した場所や漂白できないカーペットなどに活用できます。(ただし熱に弱い素材には使えません)
いかがでしたか?
今から準備しておけば、色んな感染症に応用できますね!
お母さんのパワーで家族を守ってあげてくださいね!
(漂白剤やアイロン、熱湯はお子さんの手の届かないところで使って下さいね!)