自閉症2(コミュニケーションの特性)

言葉を含めコミュニケーションの苦手があります

・一般的に自閉症児は3歳になっても言葉が出ないか遅いかのどちらかです。

・発していた言葉を、1歳を過ぎてから全く話さなくなるケースもあります。

・言葉が出ても、状況にあわず『意味不明』であったり、質問にも『オウム返し』であったりです。

・言葉の代わりの『身振り』や『視線』、『表情』で表すこともできません。

『しぐさ』『身振り』『表情』も読み取ることが苦手です。

ですから、小さい時に『指差し』が理解できず、自分の意思を言葉にできないため『クレーン現象』(他人の手で物を指し示す)で示すことがあります。

物の名前も理解しにくく、例えば鉛筆を渡すときに子供さんの名前を呼ぶと、鉛筆=ひろしと解釈してしまいます。

   

#知的障がいのない『高機能自閉症』や『アスペルガー症候群』の場合

大人になっても、言葉によるコミュニケーションが苦手で相手と気持ちのやりとりができません。その場にそぐわない話を突然始めたり一方的です。

冗談や皮肉の意味がわからず、言葉をそのまま受け止めてしまいます。

「責任を持つ」「目が点になる」「手を借りる」「足が棒になる」なども言葉通りに受け止めてしまいます。相手の気持ちを考えられず、言ってはいけないことも言ってしまう傾向にあります。

話し方が独特であり、学者風の『ですます調』や『抑揚のない話し方』で関西人でも『標準語』のような話し方をすることがあります。