手と足と口に水泡が
夏に顔を出すウイルスでコクサッキーA16型やエンテロウイルス71型などの感染でおこります。潜伏期間は2-7日です。
≪どうなるの?≫
38度前後の発熱とともに、口の中に痛みを伴う水疱ができます。そして手・足の末端にも水疱性の発疹が出てきますが、手のひらや足の裏の皮膚の硬いところまで出来るのが特徴です。ちいさな子はお尻にまで出来ることがあります。
口の中にできた水疱の痛みで食べられないこともありますが、水分はしっかり取らせてあげて下さい。水分足りなくておしっこが少ない時は病院を受診して下さい。
注意点は、稀に髄膜炎になることがありますので、頭を痛がったり、げーげー吐きそうなら、必ず病院に連れていってください。
≪どうしたらいいの?≫
※口の中が痛い時のアドバイス
1)水分:脱水にならないように水分は十分にとりましょう.柑橘類のすっぱいジュースはしみるので避けましょう。牛乳や麦茶,熱くないみそ汁やスープなどがいいですね。
2)食べ物:できるだけかまずに飲み込めるものがいいですね。アイスクリーム(酸味のない単純なバニラなど)、プリン、ゼリー(酸味のないもの)、とうふなど。下痢さえなければ、アイスクリームはカロリーがあっていいですね。
3)入浴:熱がなく元気で水分が取れているなら,がまんする必要はありません.
手足口病を起こすウイルスには沢山の種類がありますので、何度もかかる可能性があります。ただし、同じ種類によるものは、2度とかからない可能性が高いです。
主な3種類、
- コクサッキーA16:心筋炎を起すことがあります。
- コクサッキーA10
- エンテロウイルス71:髄膜炎を起すことがあります。
便からも感染しますので、手をよく洗うことも大切です。大人にも感染することはあります。大人は、発疹の痛みを感じることが多いようです。
特殊な手足口病(別項目:特殊な手足口病を参照ください)
是非知っておいて下さい!!
日本では2011年に初めて大流行した(ヨーロッパではしばしば見られていました)
コクサッキーA6型ウイルスによる手足口病。その特徴には驚きました。
- 水疱瘡とそっくりで、体幹や頚部、頭部などほぼ全身に、水疱や発疹ができる。 その水疱は時に激しく広がることがある。
- しかし水疱は破れても、水疱瘡のような痂皮化はしない。
- 数週間後に、手足の皮がめくれる。
- 6週間後位に爪が剥がれる。(剥がれた下に新しい爪ができている)
水疱瘡に似ていますが、全く原因と経過は違います。知っておくことが大切です!!