トゥレット症候群②

『チック』と『トゥレット症候群』

4週間以上1年未満続くものを一過性チックといい、

1年以上続くものを慢性チックといいます。

ほとんどが運動チックや音声チックが単一で生じますが、

トゥレット症候群の場合、運動チックと音声チックの両方が現れ、1年以上続く場合をいいます。

「脳の機能の違い」によるもので親のしつけや対応によるものではありません。

症状の特徴

・学校では出ないのに、家に帰って、リラックスした状態に出現する人もいれば、

・家では出ないのに、学校などで緊張したり、ストレスがかかると出現する人もいます。

・何かを夢中になってやっている時、学校で勉強に集中している時には減少することが多いです。

・チックを抑えるのは難しいですが、自分の意志で短時間出現を止めることはできます。

・チックが起こる部位にムズムズ感のような感覚の異常が起こることもあります。

・動かしたい、声を出したいという衝動、それらをせねばならないという強迫観念が先行することもあります。

・チックが出るとすっきりするようです。

・自然経過として寛解と増悪を繰り返すのが特徴です。

・寛解の時期は数週間~数年とされています。

どうしたらいいの?

トゥレット症候群は、まだまだ学校・社会で知られていません。

このような症候群があることを知っていただくことが先決です。

故意に出しているのではありません。無理に止めさせようとしないでください。

『じっとしろ!!』『静かにしろ!!』『黙ってなさい』と怒鳴ったり、要求したりすると、緊張して、ストレスになり、ひどくなることもあります。

回りが、気にしないことが大切です(神経質になると逆効果です)

自然体になり(慣れて)、付き合って下さい!