「脳の働きの違い」で起こります
基本的に、知的な発達に遅れはありませんが、
『聞く』、『話す』、『読む』、『書く』、『計算する』、『推論する』ことのいずれかが苦手で、能力にばらつきを持っています。こういう状態をLD(学習障がい)と言います。
生まれつきの『脳の働きのアンバランス』によるものです。
次のようなことのいずれかがみられます。
・何回言っても、頭に入らない。聞きもらしが多い。
・何を話しているか上手に聞き取れない。
・言葉が少なく、思ったことをうまく話せず
パニックになってしまう。
・たどたどしく読む。同じところを(同じ行を)何回も読んでしまう。
・字を書くと右と左が入れ替わってしまう。大きさがばらばらになる。
・漢字がうまく読めない。
・九九がなかなか覚えられない。
・ものをうまく数えられない、繰り上がりや繰り下がりができない。
・計算はできても文章題はまったくできない。
- 黒板を写そうと思うが瞬時に忘れてしまう。
・物を目で追うことが苦手。トンボやボールを目で追うことができない。
ドッチボールなどが苦手で仲間外れやいじめの対象になっています
・算数や数学はできるのに、『図形』など立体的なことになると、苦手。
これを組み立てるとサイコロの形になることが想像できません。
・話で表現するのは苦手でも、『絵』で表現するのは得意。
このように、脳での情報を処理する過程で変化が生じ、いろいろな困難が生まれているのです。
学習能力にばらつきがあると、結果として『教科』にばらつきができます。
例えば、国語・理科・社会は得意なのに算数は努力しても点数が取れません。
しかしながら、周囲の人は、算数以外の教科ができることから『算数はさぼっている』と『誤った評価』を受け
繰り返し、繰り返し『叱責』を受けたり、『過剰な宿題』を負わされたり、『繰り返し学習』を強いられたりすることになります。