難聴に注意
≪どうなるの?≫
発熱とほぼ同時に。耳の下側が腫れてきて、だんだん腫れがひどくなり、痛みも増してきます。両側とは限らず、片方のこともあります。腫れるのは、耳下腺と顎下腺で、唾液を出すところです。潜伏期間は比較的長くおよそ3週間です。
耳下腺炎は、おたふくかぜウイルス以外にもいろいろな原因で起きることがあります。おたふくかぜウイルス以外のウイルスによるもの、細菌感染によるもの、反復性耳下腺炎といって原因のよくわからないものなど、いろいろあって、必ずしもきちんと区別はつきません。ただし、おたふくかぜウイルスによる耳下腺炎は、一度だけしかかかりません。
≪どうすればいいの?≫
痛みが強ければ、小児用解熱剤のアセトアミノフェンが痛み止めになります。頓服で使ってあげましょう。食事のときには特に痛みが強いです。口を開けると、顎の関節が耳下腺を刺激して痛くなるし、刺激のあるものを口に入れると、唾を出すために耳下腺が収縮して痛くなります。合併症としては、無菌性髄膜炎が一番心配なので、激しい頭痛と嘔吐があれば主治医の先生に相談してください。(通常は重症になることはありません。)
あまり知られていませんが、難聴になることがあります。このことを考えるとワクチンはお勧めです。治った後、以前よりテレビの音を大きくして聞いていないか聞こえに注意してください。