泣いては、けろっとします
腸が腸の中に入り込んでしまう病気です。最も多いのは小腸の一番端(回腸)が大腸の始まりの部分に入りこむケースです。時間が経つとその部分の腸に血液がいかないため腸が腐ってしまいます。生後半年から1歳までに多く見られます。まだまだよくわかっていませんが、原因の一つとして、腸炎を起こすウイルスが原因ではないかとも言われています。
腹痛のため、数分間突然激しく泣き、そしてケロッとする。これを何度も繰り返し、やがて、嘔吐も見られる様になり、さらに便に血が混じることもあります。
おなかを触ると、腸の重なった部分がかたまりとしてふれることもあり、超音波の検査で重なった腸を見ることもできます。
治療は、肛門から造影剤や空気を入れて、レントゲンの透視で腸を診ながら、腸の中に圧力をかけ、めり込んだ腸をゆっくり戻していきます。この方法で治らないときや重症の場合は、手術が必要となります。