気象病

子供の喘息発作

気象の変化によって発病したり、病状が悪化したりする病気、すなわち病状の変化が天候と密接に結びついているような病気を「気象病」と呼びます。

人の体は、気象の変化に対して調整機能を発揮しますが、その調整能力が不充分な場合には、いろいろな心身変化が起こり、これが病気にまで進行してしまうことがあります。

この調整機能には「自律神経」が大きく関わっているとされています。

気象病を起こすような気象条件としては前線、特に寒冷前線の通過やフェーン現象などがあります。寒冷前線が通過するときには風向きが急に変わったり突風が吹いたり、前線の通過後は気温の降下気圧の変化がみられます。

フェーンに伴っては気温の上昇気圧の変化湿度の急変などがあり、これが気象病を引き起こす要因となると考えられます。

気象病の代表は、低気庄の接近で痛みの出て来るリュウマチ・神経痛 があります。

また、「古傷が痛む!!」というのは多くの人が経験することです。

子供に多いのは台風が近づいてきた時の「喘息」です。

原因は諸説ありますが、気圧低下が組織のむくみやヒスタミンの分泌を促しそれが自律神経のバランスを崩したり、アレルギー反応を引き起こしたりするというのが定説のようです。

気圧の低下+ヒスタミンにより気道がむくんで空気の通りが悪くなるのに加えて痰などの分泌物が増加し、急激に呼吸状態が悪化すると考えられます。

対策としてまず

1)むくみを防ぐために水分塩分のとり過ぎに注意し血行を妨げない服装をすること。

2)そして筋力低下はむくみの原因となるため運動・ストレッチを普段から心がける、これは自律神経を鍛えることにもなります。

3)入浴はむくみの軽減・自律神経の安定・血行改善等に特に有効です。