夜尿症

おこらず、おこさず、あせらず

4~5歳以後に少なくとも月に1回以上のおねしょがあるものをいいます。男の子が多いことが知られています。夜尿は成長とともにほとんどが自然になくなっていきます。
その過程で、学校生活・人間関係に影響がでたり、本人が自信をなくしてしまったり、子供ながらに困っていることがあります。

  1. 膀胱の容量が少ない
  2. 膀胱の容量は十分だが、尿量が多く膀胱に早く溜まってしまう
  3. さらに尿意で目が覚めにくい

など夜尿症の原因は様々あります。

治療の3原則は、「おこらない」・「起こさない」・「あせらない」です。

おこらない」:本人も気にしているのに、さらに追い込むように怒っても、劣等感をもたせるだけで何もプラスになりません。

起こさない」:夜中、無理に起こしてトイレに行かせることは、睡眠リズムを狂わせ、ホルモンの分泌を狂わせ、排尿機能の発達もかえって妨げてしまいます。お母さんも疲れますよ!

あせらない」:あせっても早くなおりません。ほとんどのものが自然に治癒しますので、おおらかな気持ちで待ちましょう。

家で出来ること 水分摂取のコントロール:当然、水分を沢山とるとおしっこの量も増えますので、夕方ぐらいから制限します。塩分も控えめにして、のどが渇かないようにしましょう。

手助けの治療方法としては

アラーム療法:センサーのついた夜尿アラームをパンツに装着します。尿に反応し濡れるとアラームが鳴り 子供さんを起こす仕組みです。アラームで起きることを繰り返すうちに、膀胱に貯められる尿の量が増えていきます。

抗利尿ホルモン薬:寝る前に服用したり点鼻することで、夜間の尿量を減少させます。

抗コリン薬:膀胱が小さくなるのを抑え 貯められる尿量を増やします。

どうしても心配な時はかかりつけの先生に相談しましょうね。