周期性嘔吐症

何度も吐いてしまいます

周期性嘔吐症は、自家中毒症、またはケトン血性嘔吐症ともいわれます。

周期性嘔吐症は、2歳から10歳ぐらいのストレスを感じやすい児におこりやすく

●体調が悪いとき(風邪・発熱時)●緊張したりストレスがかかりやすいとき(遠足 発表会など) 急に顔色が悪くなり 吐き気、頭痛 腹痛を訴え、その後何度も嘔吐を繰り返します。嘔吐は数時間もしくは数日間、繰り返します。同じような症状を何度も繰り返すことから周期性嘔吐症といわれています。

嘔吐の間隔には個人差があり、数日間に何度も繰り返すこともあれば、年に数回程度の場合もあります。

尿検査でケトン体という物質が出ています

通常私たちは、ブドウ糖という糖分を燃やして体を動かすエネルギーを作っていますが、周期性嘔吐症の場合は、ブドウ糖を利用する回路がうまく働かなくなり、脂肪が主なエネルギー源になり、脂肪がエネルギー源として燃えると、その過程でケトン体という物質ができます。

ケトン体はリンゴが腐ったような特有の匂いのする酸性物質で 体にたまると、吐き気、頭痛、腹痛をひきおこし、さらに脳の嘔吐中枢を刺激し、頻回に嘔吐を繰り返します。

軽症であれば吐き気を抑える薬を、飲み薬は吐いてしまう可能性があるので できれば座薬を使います。吐き気が治まるまで原則として絶食、糖分を含んだイオン飲料や薄めの果汁を水分補給として少量ずつ頻回に与えます。

それでも嘔吐が続く場合は、点滴して糖分、水分を補給します。点滴して排尿とともにケトン体が体の外に排泄され、症状は改善します。

 予防として 3食しっかり食べて 睡眠を充分とることが基本です。成長とともにおちつきますよ!