バナナのお話①

バナナの隠れた栄養

バナナの歴史は1万年以前からと言われています。

バナナには種がないと思われますが、野生のバナナには種子があります。種子の入らないバナナは自然発生し、人類の移動とともに熱帯各地に広まり、他の種と交配がおこり、多くの種無しの品種ができたといわれています。

バナナの食品成分的な特徴として、ナトリウムをほとんど含まず、カリウム(360mg/100g)が豊富に含まれています。カリウムは血圧降下作用が期待されます。

カリウムの血圧に対する作用は、末梢血管の拡張、水分とナトリウムの排泄、血圧を上げる作用のあるレニンとアンジオテンシンの分泌抑制、などです。高カリウム含有食品の摂取は高血圧を予防すると疫学研究で示されています 。

さらに マグネシウム(32mg/100g)も比較的多く含んでいます。

ビタミン類としては、ビタミンB6を豊富に含み、おおよそ1本摂取することで、1日に必要とされるビタミンB6量の20%以上を摂取することができます。