インフルエンザウイルスとは
インフルエンザウイルスは、A・B・Cと3つの型がありますが、人間に大きな害を与えるのはA型とB型だけです。A型はさらに体の表面にある2種類の突起、H(15種類)とN(9種類)の組合わせで種類が分かれています。現在人間に感染し流行している型は、次の4種類と思ってください。
- A型 H1N1 — Aソ連型 新型(2009年発生)
- A型 H3N2 — A香港型
- B型:山形株 ヴィクトリア株の2種類
インフルエンザウイルスは毎年毎年、株変異といって同じ型であっても少しずつ違う型になっていて、野球で言えば、同じ巨人軍、あるいは阪神でも、少しずつメンバーが変わりパワーや雰囲気が変ります。つまり、同じA香港型でも毎年少し違うA香港型が出てきているということです。だから毎年インフルエンザになる人もいるのです。
≪どんな症状・診断?≫
潜伏期間は短く平均2日。あっという間にひろがります。
突然の高熱と全身けんたい。やがてせき・鼻汁・のどの痛みなどの症状。
大人でも強い症状は3~4日続き、1週間ぐらいくすぶります。
高齢者や小児では肺炎になることもあります。乳幼児が感染すると2~3峰性の高熱が5日から1週間続き、合併症として肺炎だけでなく脳炎・脳症もあります。
つまり、こわい合併症や、死亡したりする可能性があることが重要な問題なのです。
※診断キット
すでに沢山の会社から鼻粘膜やのどを綿棒で擦り取りインフルエンザ感染の診断をする簡単なキット検査が出ています。これは鼻や咽頭で増殖したウイルスの検査ですから、当然熱が出てすぐに病院に行っても陽性に出ないことがあります。
※インフルエンザ治療薬
現在最もよく使われている「タミフル」「リレンザ」「イナビル」「ラピアクタ」というお薬があります。2018年「ゾフルーザ」という作用の異なる新薬も出ました。
※大切なこと
薬をもらって、それを服用したからといって、すぐには安心しないこと。薬はすぐには効きません。しばらくはそばに居てください。
家族が見ていないところで、けいれんを起こしたり、異常な行動がないように、必ずそばにいてあげてください!!
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