新生児黄疸

赤ちゃんに黄疸はつきもの。心配しないでね!!

生まれてきて、初めてぶつかる問題なので、涙するお母さんもいます。でも、心配しないで下さい!!

黄疸とは、赤血球の分解されたあとの物質であるビリルビンが増えてしまって、皮膚や粘膜にたまり黄色くなった状態をいいます。
お腹の中で胎盤から酸素を沢山運ぶために、その酸素の運び役である赤血球(血の赤く見える成分)がたくさんあります。そして、生まれてきた後、その赤血球の一部が破壊されるため、このビリルビンがたくさん増えます。ところが新生児期には肝臓でビリルビンを処理する働きが(グルクロン酸抱合といいます。)が追いつかないために黄疸が出てくるのです。

これは生理的な黄疸で、個人差はありますが、ほとんどの新生児に黄疸が出るのです。ふつう生後2~3日にあらわれ、4~5日目ごろが最も強く、1~2週間で消えていきます。

母乳をやっていると、黄疸が1か月以上続くことがありますがこれは母乳性黄疸といって黄疸以外に問題ないのが普通です。

何らかの理由で、このビリルビンが一定の量よりも増えすぎた場合(Rh式あるいはABO式血液型の母児不適合による場合が有名ですね。)には、小児科の先生の判断で光線療法(特殊な光をあてて、ビリルビンを分解します。)などをおこなってくれますよ。