子供の腹痛

便秘が多いんですよ

子供の腹痛のなかで最も多いのは便秘です。便秘でもかなり強く痛がる場合があるのです。実際、夜間にかなりつよい腹痛で来院されても、浣腸だけで腹痛が治ってけろっとして帰るこどもが多いのです。家に普段から浣腸を用意しておくのもいいですよ。トイレに行っていても実際は少ししかうんちが出ていないことがありますから。

本当に状態の悪い腹痛は下のような症状が加わります。

  • 血便がある場合(食中毒、腸重積など)
  • 頻回に下痢をしてぐったりしている。
  • 頻回に吐いてぐったりしている。
  • 繰り返し繰り返し腹痛を訴える。(腸重積など)
  • 高熱を伴っている。
  • 触るとお腹がカチカチだ。

親が腹痛で心配する中には「うちの子盲腸じゃないかしら。」というのが一番多いのです。

それでは、家で盲腸を見分ける方法を書いておきましょう。

普段からおなかを触っておくと違いがわかります

図のようにお臍と右の腰の骨の間を押すとカチカチで硬く他の場所よりかなり痛がる場合です。普段、子供のお腹を触っておいてください。いざという時、違いがわかりますよ。